倭字古今通例全書

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倭字古今通例全書

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倭字古今通例全書 八巻四冊。

 橘成員著。元祿九年刊。本書も亦「定家假名遣」を基本として所謂語勢假名遣の法を記せるもので、同じ著者の「假名字例」(四巻延寶六年刋)を増訂したものである。所収の語彙は乾坤・氣形・生植・服器・雜事に類別して約三千に及んでゐるが、注意すべきことはその総論の中に於いて明示しては居ないが、本書より一年前に刊行された契沖和字正濫鈔歴史的假名遣を反駁してゐる事である。契沖は本書を見て自説に對する反駁と認めて「和字正濫通妨抄?」を著して痛烈に之に應じた。後「通妨抄」の駁撃の程度を緩めて「和字正濫要略」を出した。實際本書は語勢假名遣を説いたものゝ中では最も整ったものではあるが、語勢假名遣そのものが餘り學術的價値の高いものではない。然し乍ら當時の學界は未だ契沖の説より成員の説に傾いてゐた。(和字正濫鈔參照)

亀田次郎国語学書目解題」)