假名大意抄

個人情報保護法は「生存する個人に関する情報」が対象ですが、ここの人物情報は、故人の情報が殆どです。そうでない人についても公的な情報しかありません。 国語史グループとの差別化も考えて、オープンにしました。

假名大意抄

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/k1/kokusyo_ka073.html

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ka/kaidai_ka027.html

假名大意抄 一巻一冊

 村田春海著。享和四年刊。或高貴の方の命によって假名遣について書奉ったものを後一般初學者の爲にこれを簡明にし啓蒙的に書いたものであって、(一)大體天暦以前の書は假名遣が一定して居る。又それ等古典の假名の字音は唐以前乃至宋初の字音に符合してゐる。(二)假名遣の例證に用ふべき古書は眞字書のものを第一とすべきである。(三)五十音悉曇から出來たものであるから假名遣なども五十音の同一行に於ける相通に依って知られる事が多い。(四)假名遣法には「行阿假名遣?」と「歴史的假名遣」とがあるが後者の方が道理に叶って居るから之に拠るべきである。(五)「歴史的假名遣」は契沖が広めたのであるが文和の頃已に成俊がこれに気附いて論じて居る等と述べて「和字正濫鈔」「古言梯」或は「字音假字用格」の説を見るべしと云ってゐる。前記の如く啓蒙的の書であるから研究として特別注意すべきものはないが、當時語勢的假名遣?の一般に行はれて居た時代に、歌壇の第一人者たる著者が歴史的假名遣法を唱道した事はその流布の上に大なる貢獻をなしたものと云ふべきである。

亀田次郎国語学書目解題」)