小夜時雨

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小夜時雨

小夜時雨 一巻一冊

 萩原廣道著。嘉永二年刊。本居宣長は當時作歌などに際して詞づかひが亂雜になったのを正さんとして「玉霰」を著したが、その後、年経て世の中はまた卑しい詞を用ひて作歌し、又卑しい近世の歌を模す風が甚しい。又古學復興以來萬葉風の歌詠むものがあるが、萬葉の詞づかひを熟知せずに誤った歌を詠むものが少くないと云って「玉霰」に倣って本書を著したものである。即ち約九十項に渉って詞の用ゐ方・意味等について斷片的な研究を集録してゐるが、その所説は穏當で歌文に志す者を稗益する所が多い。附録に「辨玉霧論評五條?」「辨玉あられ論脱漏?」を收めてゐる。共に「玉霰」の批評として注目すべきものである。 

【參考】

* 「伊勢のいへづと?井上文雄著。安政六-文久二年刋。この二巻は「小夜時雨」に對する批評として合せ見るべきものである。

亀田次郎国語学書目解題」)