平安朝文法史

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平安朝文法史

山田孝雄

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/50351314.html

平安朝文法史 一冊

 山田孝雄著。大正二年刊。本書は奈良朝文法史と共に一書をなすものである、扨総説に於いては平安朝文法は今日の文章語の規範となって居るが仔細に観ずれば異る點が多々ある事、平安朝には音便が生じ文語と話語との間に差異が出來た事等を述べて、研究資料として(一)和歌(二)物語草子(三)記録文書を擧げて和歌文語の標準的なもの、物語類は話語も入り内容が多方面であるがら資料として最も大切なものである。文書類は餘りよき資料となし難いと云ってゐる。次に平安朝時代の文法萬葉集時代の文法との重要な相遺點について詳細に記し又音便の發生に注意を向けてゐる。各論に於いては、例に依って「語論」と「句論」とに分けて詐多の例證を以って精細に論じてゐる。附録に「平安朝語と現代語との文法比較一覧」及び「奈良朝文法史補遺」を添へてゐる。一般に文法と云へば平安朝文法意味する程この時代の文法については徳川時代以來研究を重ねられてゐるが。本書の如く歴史的に奈良朝文法と比較しつゝ確實な資料によって歸納的研究を遂げたものは未だこれを見ない。

亀田次郎国語学書目解題」)