詞の組立

個人情報保護法は「生存する個人に関する情報」が対象ですが、ここの人物情報は、故人の情報が殆どです。そうでない人についても公的な情報しかありません。 国語史グループとの差別化も考えて、オープンにしました。

詞の組立

谷千生

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/50351314.html

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ka/kaidai_ka136.html

詞の組立 二卷二冊

 「言語構造式註解」とも云ふ。谷千生者。明治十二年刊。本書は明治十七年刊の自著「言語構造式」折本一冊を註解したものである。先づ聲音・稱呼・言語の三つに大別して居る。聲音とは五十音の事で稱呼とは今日の單語法であり、言語とは文章法である。著者はこれを譬へて聲音とは元素の如く、称呼とは元素の集り成す天然物の如く而して言語は天然物に加工した構造品の如きものであると云って次にこれを説いてゐる。五十音は皆人の知る所であるからと云ってこれを除き先づ稱呼を體言用言とに分け、體言を又 (一)物名言 (二)形容言 (三)助体言としこれを更に細分しく居る。用言は、(一)作用言 (二)形状言 (三)助用言に三分し、又活用・語意等によって細別して説明してゐる。言語はこれを備言・整言。化言の三つに大別して記してゐる。是等の説を通覧するにその分類の煩瑣な事と殊更に聞馴れない名称を使用した事は所説中に見える誤謬と共に欠點である。然し單語法と文章法とをたて、その形態・効用或は組織等について整然と説述して居る點は專ら活用てにをはとのみを説いて居た當時の語學書中にあって殊に優れて居る點で、下卷に於ける係結法の起原についての所説と共に注目すべきものである。 

【參考】

* 係結法?の起源。松平圓次郎 「帝國文學」十一ノ十二。

* 國語學概論(第七編第三章)亀田次郎。明治四十二年刋。

亀田次郎国語学書目解題」)