同文通考

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同文通考

同文通考 四巻四冊

 正徳年中家宣将軍の命に依って新井白石の著したもので、後寶暦十年新井白蛾之を増訂し刊行した。新井白石全集所収。本書は支那及び日本の文字について極めて學究的態度を以って研究したもので第一卷は十五項に亘って漢字に關して記し、第二巻以下は神代文字より省字?に至る二十五項に就いて我國に行はれた文字の研究をなして居る。文字の研究として斯く漢字・國字?全般に渉って考究したものとしては嚆矢であるのみでなく、爾この斯種の研究の母胎となったもの、その中殊に神代文字片假名・以呂波に關する所説は後世國語學界に影響する所多く或は平田篤胤の「古史本辭經」「神字日文傳」或は伴信友の「假字本末」等は直接間接にその影響を受け或はその説を大成したものである。

【參考】

* 「文字考?」三巻 黒川眞道藏。「同文通考」二巻 東京帝國大學國語研究室藏。「文字考」一巻 大槻文彦藏。以上の諸本は白蛾の増訂が加はらない以前の本書原本の書寫であって共に見るべきもの。

亀田次郎国語学書目解題」)